2005年「八ヶ岳薪能」?満天の星空の下、神池に浮かぶ幽玄の世界?

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 2005年「八ヶ岳薪能」?満天の星空の下、神池に浮かぶ幽玄の世界?

投稿日:2005年05月18日 11:17

 全国200ヵ所以上で行われ、今や夏の風物詩としてすっかり定着した観のある薪能。漆黒の闇に燃えるかがり火の炎が、演者と舞台をほのかに照らし、見る者を幽玄の世界へと誘います。

 中でもこの身曾岐神社で毎年8月3日に行われる「八ヶ岳薪能」は、八ヶ岳山麓という大自然と、神池に浮かんだ舞台群という絶妙のロケーションによって、地元の愛好家のみならず全国的にその名が知れ渡っています。

 そもそもこの八ヶ岳薪能は、身曾岐神社の大祭前夜の宵宮として行われ、神様にご奉納するお神楽としての意味を持ちます。そのため演能に先立つ舞台浄め祓い式が独特の形式で行われるのも、大きな見どころです。

 15回目を迎えた本年は、観世流シテ方梅若六郎さん((財)梅若会理事長、能楽協会常務理事、重要無形文化財総合指定)を迎える予定となっています。

 当日は、日が落ちると共に神職による「篝火点火の儀」が行われ、迫りくる宵闇の中、神火が明々と映えわたり、それを映す水鏡という幻想的な雰囲気が醸し出されます。皆様には薪能ならではの自然と舞台が一体となった荘厳さと、日本の精神伝統文化の奥深さを十分に満喫していただけることと思います。

・能 井筒 いづつ
 「筒井筒 井筒にかけしまろが丈 生ひにけらしな妹見ざる間に」。プロポーズの歌であり、能「井筒」のテーマソングともなる。在原業平と井筒の女。

 『伊勢物語』の井戸のほとりの幼な恋は、美しい夫婦となり、夫の新しい愛人関係の危機も、妻の純情によって回避された。

 秋の夜。月に濡れる古寺の、薄と思い出の井戸。何百年経ても褪せることのない女の慕情が、舞台に結晶する。

 能は、死後の世界から愛のすべてを回想する「夢幻能」の手法によって、永遠の恋の思いを描ききる。世阿弥最高の傑作を、当代一の梅若六郎が、自ら選んで舞う。

 野外能でこのような「幽玄」の能が舞われるのは、演者の自信と、観客の感性への信頼に支えられている。八ヶ岳薪能に、ひとつの歴史を刻む舞台である。

・狂言 柿山伏 かきやまぶし
 能は笑いの世界をすべて狂言にまかせることによって、ラジカルなまでの演劇世界を構築することに成功した。

 狂言の笑いのたくましさ。それは現代のストレスを吹き飛ばす。柿を盗み食う山伏。NHKの人気番組「にほんごであそぼ」にも取り上げられている曲目。

 山本東次郎家の芸の骨格の正しさが、屋外の舞台において遺憾なく発揮されよう。

・能 一角仙人 いっかくせんにん
 龍神と威を争い、岩屋に封じ込めてしまった仙人。インドの干魃を打開するために、誘惑の美女が山奥に派遣される。

 禁断の酒に陶然と酔う仙人。舞に見とれ、一緒に舞い始めるタイムラグの面白さ。慕情の結晶である「井筒」の舞とは、また異なる興味である。鹿の胎内から生まれたために額に一本の角がある怪奇な姿。詩人ジャン・コクトーの映画「美女と野獣」を思わせる主題。歌舞伎「鳴神」の原典となった能である。

 梅若六郎家と観世喜之家の、俊英の立会い勝負に期待が集まる。龍神にも新しい演出が工夫され、神域の夜にいっそう映える。(増田 正造)

    満天の星空の下、神池に浮かぶ幽玄の世界「八ヶ岳薪能」

 能界随一の梅若六郎舞う世阿弥の幽玄、梅若晋矢・観世喜正競演のエキゾチックな能、山本則俊父子の楽しい狂言という贅沢な番組で、雅かなひと時をお過ごしいただけると思います。

    神事 「舞台清め祓い式」宮司 坂田安儀
                   解説 増田正造
    能   「井筒」           梅若六郎
    狂言 「柿山伏」         山本則俊
    神事 「篝火点火の儀」      神  職
    能   「一角仙人」        梅若晋矢
                        観世喜正

日 時:平成17年8月3日(水曜日)
    午後5時開始?午後8時頃終演予定(開場 午後4時)

場 所:身曾岐神社 能楽殿
    山梨県北巨摩郡小淵沢町上笹尾3401
    0551?36?3000
    JR中央線→小淵沢駅下車(タクシー5分)
    中央自動車道→小淵沢I.Cより車で5分
    http://www.misogi.jp/

指定席:1万円(雨天の場合も決行)

申込先:株式会社ライフスタイル総合研究所
    TEL:03?3449?1021
    E-mail:lifestyle@viola.ocn.ne.jp



http://www.lifestyle.co.jp/2005/05/post_81.html
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