アスベスト被害

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 アスベスト被害

投稿日:2005年10月15日 14:20

 アスベストは便利な耐火、耐久材料として建築物を中心に広く使われてきましたが、肺ガンなどの健康被害が広がり、社会問題化しています。日本で使用された約9割がビルや住宅、工場などの建材向けです。

 アスベストはイシワタ、セキメンとも呼ばれ、溶岩が冷えて固まる際に岩の割れ目などで、例えば寒い冬に霜柱が成長していくように、細長い繊維状に結晶化した天然の鉱物です。語源はギリシャ語の「消すことができない」あるいは「永遠不滅の」といった意味に由来しています。一番わかりやすいイメージは理科の実験でビーカーの水をアルコールランプで加熱するときに使用した金網です。あの金網の真ん中の白い部分にアスベストが使われています。

 アスベストは非常に細い繊維で、一本の太さは髪の毛の5000分の1ほどです。熱や薬品に強く、摩耗にも耐え、ピアノ線よりも強いといわれるほどに切れにくいのが特徴です。しかも安価で繊維のように織ることもできるため、さまざまな用途に使われています。1972年国際労働機関の専門家会議で発ガン性が指摘されましたが、日本では毒性の強い茶と青石綿の使用が禁止されたのは95年で、白石綿については昨年原則禁止になるまで建材などに混ぜていました。

 住宅などで使われた石綿建材は、セメントなど他の素材と混ぜて固めているため破損していなければ慌てることはないようですが、吹き付けた石綿が剥がれたり、破損したり、解体するときに石綿の繊維が空気中に飛び散る場合は危険性が高いので注意が必要です。

 マンションやビルへの石綿吹き付け工事は1975年に原則禁止されました。
これ以前に建設されたものはポンプ室や駐車場、体育館の天井や鉄骨の耐火材として使用された可能性が高いので確認が必要です。天井裏から換気口を通して空気の流通をしているような場合には、石綿が使用されているかの確認または部屋の石綿濃度の測定をしてもらうことをお勧めします。手の届く場所でむき出しになっている場合は専門業者に除去を依頼しましょう。



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