オール電化

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 オール電化

投稿日:2006年04月23日 14:27

 家庭で消費するエネルギーを電力だけでまかなうオール電化が注目を集めています。オール電化を巡っては、キッチンで使うIH(電磁誘導加熱)クッキングヒーターとガスコンロの競争もあり、電力会社は火を使わない安全性に加え、ガスとの併用より光熱費が割安と強調するのに対し、ガス会社はガス併用の方が安いと譲らない状態です。

 給湯部門で電力会社が売り込んでいるヒートポンプ式給湯システムに「エコキュート」があります。名前の由来として、エコはエコロジーから、キュートは給湯からネーミングしたようです。電気温水器は割安な夜間電力を利用してヒーターで湯を沸かし、タンクに貯めて使います。エコキュートでは、気体を圧縮すると、どんどん熱くなる性質を利用しています。

 冷媒として従来のフロン系ではなく、自然界にあるCO2(二酸化炭素)を使用していますので環境に優しい仕様となっています。CO2の冷媒は約10Mpa(10kg)の圧力をかけると約100℃の高温になりますので、コンプレッサーで圧力をかけて大気の熱を汲み上げ、給湯の熱エネルギーを創ります。使用する電気エネルギーに対して約3倍の熱エネルギーを得ることが出来ますから非常に効率の良いシステムといえます。

 オール電化住宅用の電力プランにした場合、夏期を除いた昼間の電力料金は1??当たり25.4円ですが、午後11時から翌朝7時までの夜間電力料金は6.05円と約4分の1になります。電力会社によると、都市ガスと併用の場合に比べて基本料金を含めたガス料金が不要になるため、4人家族の一戸建てで試算した光熱費は約29%安くなるそうです。

 しかし、エコキュートの難点としては導入費用が高く、一般家庭用の主力となる300?370?貯湯タイプの場合ですと、工事費込みで70万?80万円かかります。ガス給湯器の場合は30万?40万位なので約2倍になります。光熱費の低減分で元をとるまでに7?8年かかる計算になりますが、新設住宅の着工戸数に占めるオール電化の割合は毎年徐々に拡大している模様です。



https://www.lifestyle.co.jp/2006/04/post_130.html
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