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投稿日:2006年12月25日 09:23

 最近、SNSと呼ばれるソーシャル・ネットワーキング・サービスが流行しています。ミクシィの上場で有名になりましたが、SNSとはインターネットの利用者に交流の場を提供するサービスなのですが、友人や知人の紹介がないと会員登録ができないなど、限定された会員の間で情報をやり取りするのが特徴です。

 世界的には2003年にスタートした米国のフレンドスターがSNSの最初とされています。当初は自分のプロフィールを公開し、付き合いのある友人を紹介し合うだけでしたが、日記を書き込む機能を付け加えたことで交流の幅が広がり、急速に普及しました。

 日本では2004年2月にサービスを始めたミクシィとグリーが草分け的存在です。自分の性別や年齢を公開した上で、身辺に起きた出来事を日記形式で書き込むのが一般的で、日記を読んだ友人はコメントを寄せることができます。SNSに登録した会員は日記を書くだけではなく、コミュニティと呼ばれる電子掲示板の機能を持つ交流の場を持つことができます。釣りやゴルフなどスポーツや趣味のコミュニティを開設し、他の会員が参加すれば新たな交流が生まれることになります。

 SNSは既に会員になっている知人から電子メールを受けて初めて会員になれるため、ネット内でのトラブルが起きにくいのが特徴です。必ずしも実名で登録する必要はありませんが、会員が限定されているため、攻撃的な言動を慎しむ傾向があります。

 悪意のあるコメントが書き込まれる可能性が低く、会員限定という特徴から趣味等のサークルだけでなく企業が子会社も含めて職務上の連絡を取り合ったり、趣味のコミュニティをを立ち上げて社員の交流に役立てたりと、SNSを利用するケースも増えてきました。また、独自にSNSを立ち上げたり、コミュニティを開いて新商品を評価してもらい、好意的な結果が得られれば、口コミでの売上拡大が見込めるとあって、広告宣伝に活用する動きも出てきました。

 総務省の調査ではSNSの利用者は今年3月末で716万人でしたが、国内最大手のミクシィの会員数も3月の300万人から7月には500万人に急増してます。楽天やヤフーの参入もあって利用者のすそ野は急速に拡大しています。

 現行は日記を書き込む使い方が一般的ですが、写真の掲載も普及してきていて、今後は動画や音楽などのコンテンツの種類も増えそうです。課題は他人への批判を慎む穏やかな環境が維持できるかどうかにかかっています。利用者が急増すると悪意のある書き込みが増えるなどSNSの特色が失われる可能性もあります。登録時に本名や住所を入力してもらうなど運営会社の会員情報の把握と、問題を起こした会員には退会してもらうなどの処置が必要になってくるかもしれません。



https://www.lifestyle.co.jp/2006/12/post_177.html
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