自然素材の家

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 自然素材の家

投稿日:2007年02月19日 09:30

 最近、家造りに関して自然素材で家を創るとか、エコ住宅あるいは化学物質無添加の家などといった言葉をよく見たり聞いたりするようになりました。では、自然素材の家の定義はというとこれが基準が決まっているわけではなくあいまいで、使う素材の数や量で定義されるかというとそうでもないようです。柱や梁の構造材を室内側に露出させた建具や内装材に無垢の木をふんだんに使ったり、珪藻土や漆喰などを多く壁材に使った家を自然素材の家と呼んでいるようで、自然素材を多く使った家と言った方がいいのかもしれません。

 自然素材を使った家のイメージはどんな感じなのでしょうか。屋根材は粘土を焼いて造った瓦や天然石のスレートで葺き、外壁は漆喰や珪藻土が一般的です。ただ、広い面積を塗り回すと揺れなどでひび割れが起こりやすいので、見切りの飾り板を付けた納まりの方がいいようです。断熱材にコルクを炭化したものを使用しますと空気浄化や調湿の効果があります。床材は天然無垢材で内壁、天井にも天然無垢材か漆喰又は珪藻土、あるいは和紙や天然クロスを使います。

 建具は天然の無垢材で、接着剤には米でつくった「米のり」や海草あるいは動物の骨や皮を煮てつくる「にかわ」などを使います。保護の塗料としては亜麻仁油や松脂を原料とした「ワニス」やワックスとして蜜蝋や米ぬかで木材を保護します。防腐、防かび剤は柿渋の汁からつくったものを使用します。風呂は檜風呂、キッチンは天然素材の特注品とはいかないでしょうから極力環境に配慮したものを選びます。出来あがった形は全体的に日本古来の住宅と似通った雰囲気になりましたでしょうか。ログハウスや都市型の建物もイメージしてみてください。

 自然素材の家はシックハウス症候群の一因といわれるホルムアルデヒドや人体に影響を及ぼす環境ホルモンなどを含まない建築材料や内装材を用いて健康で快適に暮らせる家と言えます。自然素材を使っても、人によってはアレルギーが出る場合もありますし、十分な換気や断熱がされていないと珪藻土や無垢材にもカビが生えたりしますので、機密性と計画的な換気が必要です。



https://www.lifestyle.co.jp/2007/02/post_184.html
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