電力線通信

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 電力線通信

投稿日:2007年03月23日 09:33

 2006年10月に総務省が一部電力線通信を解禁しました。電力線通信とは電気を流す電線をそのまま通信回線として利用する技術のことでPoewr Line Communicationを略してPLCと呼びます。PLCを使うことで電気配線がそのまま高速通信ネットワークになり、パソコンの電源プラグをコンセントに差し込むだけで、インターネットを利用することが可能になります。

 今回の解禁は家庭や企業などの屋内にある電線に限って解禁されました。日本でもPLCを解禁する議論は5年ほど前からありましたが、PLC利用の周波数帯は短波ラジオやアマチュア無線がすでに利用していますので、これらの関係団体は電線から漏れる電波によって混信してしまう可能性を理由に解禁を強く反対していました。

 そこで、今回は屋内での利用に限定し、電波漏れの基準を海外に比べて厳しくしたうえで解禁しました。海外では屋外の電線もPLCを利用している地域があります。その場合、電線を引いてあれば、すぐにでも高速ネットを利用できますが、日本では建物まで光ファイバーやADSLを引き込む必要があります。

 PLCのメリットはどこにあるのでしょうか。家庭などでインターネットを高速で接続する場合にLANケーブルまたは無線LANを使用しますが、まずケーブルが不要になります。また、無線LANは電波の範囲が狭く、壁などが障害になってつながらない可能性もありますが、PLCではコンセントさえあれば屋内のどこからでも接続できるのが強みです。通信速度も理論上は最大で100メガビットと無線LANの50メガビット強を上回っています。

 また、PLCの導入で家庭内の家電製品のネットワークが将来的に可能になってきました。外出先からネットワークを使ってビデオの予約録画を行なったり、自宅のペットなどの様子をWEBカメラで見たり、帰宅する前にエアコンのスイッチを入れたり、お風呂を沸かしたりなどです。わずらわしい配線の手間が不要になることでネットに不慣れだった高齢者がより手軽にネットを使えるようになります。

 しかし、屋外配線への普及は、すでに光ケーブルやADSLなど有線の大容量通信が普及していることで当分なさそうです。日本の家庭内に配線された100ボルトの電灯線は、もともと高速通信を視野に入れてシールドを施されていませんので、電波漏れの危険性が指摘されています。

 PLCで通信するには専用のモデムが必要になりますが、家電製品などとネットワークを組む場合には、専用のICチップを組み込む必要性があり、相互の互換性が統一されるのかという問題点もあげられます。また、ウィルスなどのセキュリティーの脆弱性も問題がありそうなので、パソコンの高速通信用に限られそうです。



http://www.lifestyle.co.jp/2007/03/post_191.html
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