病院のデザイン

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 病院のデザイン

投稿日:2008年01月28日 09:35

 今までの病院のイメージは、どこも似たような白が基調で、無機質な感じが強かったのですが、最近はホテル並みのインテリアや館内のレイアウト、デザインに工夫を凝らした病院が多くなってきました。近年、病院を取り巻く経営環境の厳しさも報道されていますが、患者の視点に立った快適な空間の提供やサービスを充実したり、医療体制の効率化で収益の向上を図るなど、創意工夫している病院が多くなってきました。

 2006年3月、東京の都心に近い、江東区湾岸地区の自然の息吹が残る静かな環境の運河沿いに誕生した「くじらホスピタル」は南国のリゾートホテルを思わせます。診療科目は「心療内科」「内科」ですが、旧来の精神科病院の概念を越えた新しい感覚の病院をコンセプトとして建てられています。ホテルで使用されているのと同じベッドやソファが配置され、待合いロビーには流木を使った現代美術のオブジェも飾ってあります。

 時計やゴミ箱は病室内だけに置き、廊下には案内板もなく、病院には珍しく部分的にカーペットも敷かれていて、夜間でも足音が響かないようにしています。自由に安全にそして快適にリラックスできる生活空間を提供できるよう、館内デザインに配慮したというだけあって、他の病院で治療に3ヶ月かかるといわれた人が、2週間の入院で済んだこともあります。

 病院を経営の視点から、効率的に人や物を配置するレイアウトやデザインを反映させたケースもあります。病棟と外来を明確に分け、夜間は外来フロアの空調や照明を消し、光熱費や警備員の人件費を削減します。検査についても消化器や内視鏡、超音波の担当を隣接させるなど、看護師やスタッフの導線を短くしてその日のうちに検査結果が出るようにしたり、入院患者へのサービスや看護師の働きやすさを重視して、患者と看護師を身近にする館内デザインの導入などです。

 入院患者が快適に療養できるよう、癒しに配慮したデザインが浸透し始めているだけでなく、経営の効率化やサービスの向上につながるようなデザインが増えてきました。



https://www.lifestyle.co.jp/2008/01/post_245.html
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