認知症の予防

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 認知症の予防

投稿日:2008年02月25日 09:36

 日本の医療費は年間約31兆円といわれています。保険で使われている薬剤の価格は世界一高いのですが、病院の70%が赤字経営で病棟・病院の閉鎖や統廃合が進んでいて、病気にならないための予防が不可欠な時代になってきました。高齢化による影響で認知症の患者は2025年に国内で300万人を突破すると予測されています。アルツハイマー病などにならない予防栄養学への関心が高まっていますが、認知症においても食生活が重要なカギを握っていることが明らかになりました。

認知症を予防する食材の研究は2000年以降、老人班のもとになるたんぱく質を脳に組み込まれたネズミが開発されてから進み、何を食べたら予防できるかがわかるようになってきました。米国カリフォルニア大学の研究では、このネズミにウコンを多く含むエサを食べさせたところ、通常のエサを食べさせたネズミに比べて脳にできた老人班の量が3割ほど少ないことがわかりました。緑茶のポリフェノールや、青魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)にも老人班が脳に蓄積されるのを防ぐ効果のあることが報告されています。

 魚や野菜を食べると認知症の予防に効果があることは、厚生労働省の調査でも明らかになっています。研究班が2004年夏から一年間、島根県内の高齢者95人の認知機能がどのように変化するかを調査した結果では、認知機能が改善したグループは魚介類の摂取量が一日51でした。これは悪化したグループの約1.7倍で、緑黄色野菜の摂取量も一日37で1.25倍と多く摂取していました。

 また、女子栄養大学のグループによるほうれん草などの野菜に含まれ、ビタミンの一種である葉酸による認知症予防の研究では、認知症患者の血液中の葉酸濃度は健康な人の約半分で、ホモシステインという悪玉アミノ酸の血中濃度が約3倍であることが判明しています。ホモシステインの血中濃度が高いと脳に老人班が蓄積して、アルツハイマー病にかかる割合が高くなります。

 米国では1998年からパンや穀類に100あたり140マイクロ(1マイクロは100万分の1)の葉酸を強制的に加え、葉酸の推奨量を一日400マイクロにして認知症の原因となる脳卒中を大幅に減らすことに成功しています。

 日本人の平均葉酸摂取量は309マイクロ?と形の上では推奨量を満たしていますが、日本人の多くは体内に吸収されにくい葉酸を多く摂取しているだけでなく、15%は葉酸不足になりやすい遺伝子を持っているそうなので、実際には203マイクロしか摂取していない計算になります。必要とされる量をとるには推奨量一日400マイクロに増やすことが望ましいとのことす。

 認知症の予防には魚や野菜、ウコンの摂取も大切ですが、適度の運動や読み書き、計算、人とのコミュニケーションなど脳を使うことを忘れてはいけないでしょう。



http://www.lifestyle.co.jp/2008/02/post_248.html
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