海底資源

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 海底資源

投稿日:2008年12月15日 09:00

 景気の低迷から一時的に資源価格は下がっていますが、いつまた高騰する
かわかない状況といえます。資源のほとんどを輸入に頼っている日本では、
これまで開発が進んでいなかった海底に眠る資源に注目が集まっています。

 四方を海に囲まれた日本は、有用な金属やメタンハイドレートなど海底資
源の埋蔵量が世界でも有数だということがわかってきました。商業採掘が可
能かどうかの調査を政府や企業が取り組み始めています。

 経済産業省傘下の石油天然ガス・金属鉱物資源機構は探査船を使って、
「海底熱水鉱床」の調査に着手、10年後の商業化を目指して、海上からボー
リングで鉱床の厚さを見積もり、これまでに見つかった鉱床の正確な埋蔵量
を求めています。

 海底熱水鉱床は、海底下に染みこんだ海水がマグマ活動などで熱せられ、
温泉のように噴き出す「熱水噴出口」の周囲にできます。熱水が海中で再び
冷やされると噴出口から数百㍍ほどの範囲に溶けていた金属成分が海底に沈
殿します。

 火山大国である日本は、マグマの活発な小笠原諸島近辺や沖縄トラフの周
辺で有力な鉱床が数十カ所以上確認されています。金や銀、銅、亜鉛、鉛な
どの硫化物が一つの鉱床あたり数万から数百万㌧ありますから、排他的経済
水域にある資源の埋蔵量は世界一と推定されています。

 過去の海底資源の開発では、1970年代に海中の金属成分が球状になって沈
んだ「マンガン団塊」の調査に各国が乗り出しました。商業開発の機運も高
まりましたが、団塊がある水域が公海上であるため、利益の配分の難しさと
水深が6千㍍級と深いことから採算に見合わないため、実現には至りません
でした。

 それに対して海底熱水鉱床は日本の排他的経済水域内に多数あること、鉱
床1㌧あたりの有用金属の量も豊富なため有望視されています。

 欧米の資源会社も関心を示していて、イギリスのベンチャー企業、ネプチ
ューン・ミネラルズが伊豆・小笠原諸島や沖縄の近くにある9海域・130ヶ
所の掘削を日本政府に申請しています。日本の大手企業や商社も採掘に向け
て動き始めています。

 日本近海の有望な海底資源は他に静岡~和歌山沖、四国沖のメタンハイド
レートや東シナ海の天然ガスがあります。メタンハイドレートについては国
内の天然ガス14年分に相当する約1.1兆立方㍍の埋蔵量を確認しています。
マンガン団塊のうち希少金属のコバルトを多く含む「コバルトリッチクラス
ト」も世界有数の埋蔵量があるようです。

 海底資源大国に向けた開発の課題は、掘削による生態系への影響と開発の
ための資金調達と採算性です。しかし、日本近海に大量の資源があるという
ことは、現在、資源小国である日本にとってうれしい話題です。



http://www.lifestyle.co.jp/2008/12/post_283.html
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