能について

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 能について

投稿日:2010年09月10日 09:00

■能
 能楽堂で演じられるいろいろな「能」をご覧になったり、あるいは、テレ
ビで観ていらっしゃる方は多いと思います。能には、
・能面、能装束などの美術的側面
・謡の旋律や囃子のリズムなどの音楽的側面
・舞や歩みなどによって醸し出される優美、もしくは力強い表現的側面
・謡の文章、劇構成などの文学・哲学・歴史的側面
など、さまざまな楽しみが見出されます。まさに「総合芸術」といってよい
でしょう。国際的にも高く評価されており、世界の無形文化遺産の傑作とし
ていち早く認定されました。

■謡と仕舞
 室町時代に世阿弥によって大成された能楽は、戦国大名にも好まれ、さら
に江戸時代には、幕府によって式楽として定められました。ですから、謡と
仕舞が武士には必修であったことはご存知かと思います。それだけでなく、
町なかの寺子屋でも庶民に広く謡が教えられていたのです。今でいう音楽・
古典・歴史が学べたのですね。江戸時代は出版文化が花開いた時期。謡本は
江戸時代を通じてのロング・アンド・ベストセラーだったのです。人形浄瑠
璃、歌舞伎をはじめ、俳句、読み本などに多大な影響を与えました。

黒澤明生誕100年祭 IN 北杜市 薪能 「マクベス」

 喜多六平太、梅若万三郎、桜間金太郎という当時の名人の舞台に接した黒
澤明監督は、もとより能への造詣が深かった。それは黒澤作品の随所に光る。
生誕100年。能の技法を駆使した「蜘蛛巣城」と同じテーマの、「マクベス」
の上演である。能の枠内できちっと演じられる辰巳満次郎の新作能は、監督
の意思にも添うのであろう。

 映画「影武者」で隆大介扮する信長は、「さすがは信玄。死してなお三年
の間、よくぞこの信長をたばかった」と「人間五十年」を舞う。織田信長桶
狭間出陣に際しての「人間五十年」が、玄祥梅若六郎の節付け、梅若晋矢演
により新たな謡、舞としてよみがえる。そして参会の皆さんに謡を習得して
いただく。映像「能の美」。中尊寺で撮影された故喜多節世の「八島」のみ
現存し、この催しで初めて公開される。昭和58年、年内公開が予定されなが
ら果たせなかった黒澤明監督の夢の追慕である。
                        能楽評論家 増田正造



https://www.lifestyle.co.jp/2010/09/post_441.html
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