プルトニウム

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 プルトニウム

投稿日:2011年06月01日 09:00

 福島第一原子力発電所の近くの土壌からプルトニウムが検出され、東京電
力は乾燥した土壌1キログラムあたり最大で0.54ベクレルで健康に影響の無い範囲
と発表しました。日本の大手メディアは控えめな報道でしたが、海外ではほ
とんどの新聞、テレビが一面トップで伝えるほどの衝撃で、さらなる核汚染
の危険性を伝えています。

 実は福島原発では1号機、2号機、4号機が普通のウラン235の圧縮燃料
を使っていますが、3号機はプルトニウムを原料に使っているようです。プ
ルトニウムはウランの核分裂後に生成されますが、自然界にはない元素で「
冥界の王」プルート(Pluto)の語源を持ち、「人類が生み出した最悪の毒
物」とも呼ばれています。

 世界中でプルトニウムが恐れられている理由は、核分裂を起こして膨大な
エネルギーを出すことから核兵器の材料にもなるということです。プルトニ
ウムは放射線が強く、体の表面や内蔵を損傷する内部被爆など、人体への強
い毒性を持っていることに加え、放射能が半分に減るまでの期間(半減期)
が2万4千年と非常に長いことです。

 空気中に舞ったり、飲食物と一緒に体内に取り込んだ場合、人間は体内に
入った異物を外へ排出しようという機能がありますので、ある程度は排出可
能ですが、その粒子を吸い込んでしまって肺に到達し、その内壁に付着した
場合には、半永久的に放射線を出し続けますので、かなりの確率でガンにな
るリスクが高まります。

 プルトニウム以外にもマイナーアクチノイドと呼ばれるネプツニウムやア
メリシウムなど、やはり半減期が数万年に及ぶ物質をどう処理していくのか
も原子力利用における最重要課題のひとつです。一番簡単な処理方法は「ワ
ンススルー方式」と呼ばれるもので、使用済み燃料をそのままガラス固化し
て、地中の人口構造物の中に閉じこめる方法です。コストは安いのですが、
数万年もの間管理しなければならないという難しい問題があります。

 地震国日本において数万年といえる長い期間、地中で安全に保管すること
への疑問もあり、高レベル放射性廃棄物最終処分場は現在も決まっていませ
ん。日本の原子力はトイレの無い家と呼ばれる理由でもあります。世界は悲
惨な震災に見舞われた被害国から、放射能の汚染を放置し、原子力エネルギ
ーを管理できない核犯罪国家に匹敵すると見始めている国もあるようです。
エネルギーとしての原子力発電の見直しやプルトニウムの利用の見直し、核
廃棄物の処理など解決すべき問題に直面しています。



http://www.lifestyle.co.jp/2011/06/post_516.html
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