「病気を治すのは」1

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 「病気を治すのは」1

投稿日:2012年04月17日 09:00

 「病気を治すのは、医薬ではなく、本人の自然治癒力である」。どんなに
優れた医者でも、医聖ヒポクラテスのこの文言には首を縦に振ることでしょ
う。皆さんは「アロパシー」と「ナチュロパシー」という言葉をご存じでし
ょうか?アロパシーとは、その場の修復を主眼とした医療を目指した「対処
療法」のことです。戦後急速に発展した西洋医療の根幹こそ、このアロパシ
ーのことなのです。

 アロパシーは戦時中、傷ついた兵士の応急処置がそのルーツであり、今で
いえば救急や急性疾患には威力を発揮しますが、慢性病の治療には多くの問
題を抱えています。つまり、目先だけ良くして、大元や原因を正さなければ、
慢性病の場合は完治しないのは当然のことだからです。まるでロボットの部
品修理のような発想に基づいたアロパシーの治療は、急性疾患でも慢性疾患
でもおかまいなく、薬漬けで攻め立てます。本質的には受けたくない治療で
すが、やむを得ず受けたなら、薬は短期間で中止して、本質的な治療に向か
うべきだと思います。

 その反面、ナチュロパシーの発想は、「食物を摂り、その恩恵で人間は生
きている」というところから病気の原因を食物や精神に求め、食物の内容や
摂り方、心の在り方を正して体調を整えるという、有機的なつながりの考え
をもつ治療法になります。「食物は血となり肉となる」と昔からいわれてい
る流れに基づいた発想が根底にあります。私の奨励する「酵素栄養学」の概
念も、ナチュロパシーであり、原因療法・根本療法の一角を担っているとい
えます。

 私たちの体は、心臓、肝臓、腎臓、脳、骨などの器官で出来ていて、各々
の器官は、骨組織、筋組織、脳組織などの集合体であり、それらの組織は一
つひとつの細胞の集合体です。人の健康は、個々の細胞が健全に各々の活動
を営んでいるときが最高の状態になります。細胞のすべての生命活動は、三
大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)、ビタミン、ミネラルなどの栄養
素のチームプレーで支えられ、特に体内では作ることができない46の栄養素
のひとつが不足しても病気になるリスクが高まります。

 今世紀を代表する生化学者ロジャー・ウィリアムスは、分子レベルの栄養
素の重要性を「スーパーヘルス理論」として提唱しました。それまでの栄養
学では、脂質や炭素化合物の働きについても詳細には理解されていませんで
したが、このような分子栄養学に基づいた栄養療法は、分子整合医学と名付
けられて専門的な研究もされ、正しい知識の習得が必要なこともわかってき
ました。それぞれの栄養素の摂り方には、知っておかなければならないポイ
ントがあり、その知識を習得すれば、どんな人でも病気と無縁の健康体にな
れると考えられる栄養学です。

 しかし、それだけでは不十分で、私はここに「消化」や「酵素」の重要性、
そして「腸を良くする」という概念を加えたいと思います。「消化」や「酵
素」の大切さは、エドワード・ハウエル博士によってもたらされた「酵素栄
養学」です。                    >>>次号に続く


「鶴見式酵素」
http://www.lifestyle.jp/turumikoso.htm



https://www.lifestyle.co.jp/2012/04/post_422.html
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