放射線と被ばくの問題を考える副読本

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 放射線と被ばくの問題を考える副読本

投稿日:2012年05月10日 09:00

 福島大学 放射線副読本研究会 http://bit.ly/JeyOpt より

 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、福島第一原子力発電所の
大事故が起きて、放射性物質(ヨウ素、セシウム、プルトニウムなど)が大
量に放出され、福島県を中心とする広い地域の大気や水、土壌などが汚染さ
れてしまいました。放射性物質はその影響が収まるまでにとても長い期間を
要するため、これから私たちは放射線による被ばくの問題と向き合っていか
なければなりません。

 そのような中で文部科学省は2011年10月に小・中・高校生向けの放射線副
読本をそれぞれ作成しました(以下、新副読本)。新副読本は福島第一原子
力発電所の事故の後に作成されたものですが、事故に関する記述がほとんど
なく、放射線が身近であることを強調し、健康への影響を過小に見せるなど、
内容が偏っているという問題点が指摘されています。また、原発事故の前に
も文部科学省と経済産業省資源エネルギー庁が作成した原子力に関する小・
中学生向けの副読本(以下、旧副読本)があり、事故後に回収されたり、ウ
ェブサイトから削除されたりしましたが、これらも原子力の推進側に偏った
内容となっていました。

 今回の原発事故で教訓とすべき点の一つは、偏重した教育や広報により国
民の公正な判断力を低下させるような、いわば「減思力げんしりょく」を防
ぐことです。そして、放射線による被ばく、特に低線量被ばくによる健康へ
の影響については正確なことは分かっておらず、専門家の間でも見解が一致
していません。このような「答えの出ていない問題」についてはどのように
考えていけばよいのでしょうか。

 私たち、福島大学放射線副読本研究会のメンバーは学問に携わる者として、
また、原発事故によって被ばくした生活者として、このような不確実な問題
に対する科学的・倫理的態度と論理を分かりやすく提示したいと考え、この
副読本をまとめました。今回の副読本では、国の旧副読本・新副読本におけ
る記述や原発推進派の見解を積極的に載せることでバランスに配慮しながら、
そこに見られる問題点を指摘することで、判断力や批判力を育むことができ
るように工夫をしました。もちろん、この副読本も批判的に読んでいただい
て結構です。この本の内容がより多くの子ども達や放射能汚染に苦しむ方々、
そして、広く一般の市民のみなさまにとって放射線と被ばくの問題を考えて
いくための一助となれば幸いです。



http://www.lifestyle.co.jp/2012/05/post_576.html
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