首相公選制

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 首相公選制

投稿日:2012年08月24日 09:00

 もし、私たち国民が直接、国のトップリーダーである内閣総理大臣を選ぶ
ことができたら、日本の政治はどう変わっていくのでしょうか。

 マガジンランド発行の「もしも国民が首相を選んだら」の著者、前神奈川
県知事松沢成文氏は地方議員、衆議院議員、知事を務めた経験から、首相公
選の必要性を訴え、改革推進には有権者の直接の信任が必要であると話して
います。著書は幅広い読者に首相公選制の議論をわかりやすく紹介するため、
第1部は対話形式、第2部はシミュレーション小説として、首相公選制のあ
り方をできる限りわかりやすく解説しています。

 主人公はごく普通の女子大生だった城川れいなが政治や首相公選のしくみ
を学びながら成長していきます。首相公選シミュレーション小説は成長(38
歳)した城川れいなが、国会議員になって首相公選に立候補し、推薦人を集
め、政策討論会を開いて国民の支持を獲得し、女性公選首相に選出されるス
トーリー展開です。

 その第1部の中で、日本の首相がコロコロ代わることの影響について議論
されている箇所があり、次のように問題提起されています。

 「アメリカ大統領は2期当選すれば8年間大統領を続けることができる。
つまり、8年間同じトップリーダーとそのブレーンが一貫した外交政策を取
ることができるんだ。しかし、日本はこの10年で7?8人の首相が誕生してい
る。平均任期1年の日本の首相が外交交渉に行く。アメリカやEU、ASEAN、
海外のトップも、来年はまた別の首相が来ると思うから、外交交渉で日本の
首相が強い交渉力を発揮することはできない。だからサミットや国際会議で
日本の首相は、各国の首脳から『はじめまして』と挨拶をうける。他の首脳
同士は、『お久しぶり』と挨拶する。」

 最後の「あとがき」では、「私の首相公選論には様々な異論、反論もある
でしょう。ただ細かい技術論にまみれて何も改革が進まないのでは、これま
での日本の政治と同じです。全く進歩がありません。目標は機能不全の日本
の政治を大きく変革することです。本来であれば、憲法改正が必要なんです。
しかし、それをすぐに実現できる政治状況ではありません。であるならば、
現行憲法の枠内で可能な改革はどうあるべきか。それを考え、議論し、決断
し、実行する。そういう政治を創らなければなりません。そうしなければ日
本は全く変わっていかないのです。」

 若い人や政治をあまり知らない人にも、首相公選制の必要性を理解いただ
ける面白い本だと思います。興味のある方は読んでみてはいかがでしょう。



http://www.lifestyle.co.jp/2012/08/post_591.html
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