「西洋医学の長所と欠点」1

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 「西洋医学の長所と欠点」1

投稿日:2012年10月12日 09:00

・西洋医療が主流な理由-2つの長所-

 西洋医療は今や全世界の主流の医療である。この西洋医療は100年以上も
主流であった。いろいろと欠点が指摘される西洋医療だが、何か良いところ
がなくてはこんなにも長く主流であり続けられるはずがない。つまり長所が
あるわけだ。

 主流であり続けられる第一の長所は、何といっても病名診断がしっかりと
つけられるということ。採血のラボデーター、レントゲン、エコー、MRI、
PET、細胞診、組織診といった検査によって、確実に、今、どこに、何の
病気があるかを追いつめることが出来る。一体、どこが悪いのだろうと誰し
もが思うのは、人間が「何故」とか「どこが」とかを知りたがる唯一の動物
だからだ。その本能に適格に答えてくれる医療なのだから、そりゃ重宝され
て当たり前となる。

 次に救急病や急性病に強いことが挙げられる。交通事故で足を折った時と
か、意識が無くなった時など、何とかしてくれるのがこの医療である。また、
高熱を出したり、脳出血や心不全になったり、脱水を起こした時のような急
性病にも強い。西洋医療はまず、この二点の大長所が存在する。私のように
西洋医療の嫌いな人間でもこの二点は高く評価する。

・西洋医療が主流となったきっかけ

 そもそも、西洋医療が主流となった最初のきっかけは1927年、フレミング
という学者が抗生物質(ペニシリン)を発見したことにもよる。この抗生物
質の発見は強烈で、当時、不潔な地域や戦争で感染した人に使い、特効的に
効いたことが発端。このペニシリンの威力により、薬一つで何でも治るとい
う風潮が世界的に広まったのだった。その後、世界の医科学者は薬の開発に
躍起となり、薬開発に奔走するようになったし、医者は薬を多用して病気を
治そうとするようになった。つまり、急性病に効いたからとして、慢性病に
まで手を拡げ「病名診断、即、薬」の図式を作り上げたのが西洋医療と言え
る。このことが悲劇を生んだ。

・慢性病に対しての西洋医療

 診断までは、私はむしろ必要と思うし、救急病や急性病でもこの医療は欠
かせないだろう。しかし、問題は慢性疾患に対しての治療と言える。抗生物
質の効能に伴い、「病名診断、即、薬」という図式がルーチン化され、この
スタイルが確立され、西洋医学は押しも押されもせぬ大横綱の地位を獲得し
ていった。もちろん、大いに適用された。だが本当はやってはいけない治療
だったのだ。しかし、このやり方、このパターンは慢性病に対しても世界中
に浸透し、ルーチン化した。人々は、この医療が当たり前と思い、何の疑問
もはさむことなく信じ切った。そして、戦後66年の月日が流れた。

・西洋医療を信じ切った患者さんのセリフ

 昔、私はある地方で開業していた。そこで、ある患者さんに次のように言
われた。「わしの病気は何だ?」。私は「何々です」と答えた。そしたら、
その患者は「ならば、くどくど言わず、さっさと薬を出せやい!」と言い放
った。私はタバコを吸い、肉を食べまくる、この患者の生活態度を改めるべ
く指導をしたことにより、かように怒られたのである。

 しかし、ほとんどの人がそうであった。人は完全に病名診断、即、薬とい
う図式に踊らされる。踊らされ、それが正しいと思いこまされていた。国民
皆保険制度が出来た頃から、この傾向は強くなっていった。薬が安く手に入
るようになったため、人は考えなくなったのだ。原因から良くしようという、
私の親切は全く通じなかった。「薬をだせやい!」という考え方はどんな患
者さんでもそうだったといえる。しかし、「出せやい!」と言われても出せ
ば出すだけ、どんどん悪くなることが私は分かっていた。
                          >>>次号に続く



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