糖質制限食

ライフスタイル総合研究所



 糖質制限食

投稿日:2012年10月19日 09:00

 炭水化物の主成分「糖質」の摂取を極力減らして、肥満や糖尿病の予防、
改善に生かそうとする食事療法に関心が高まっています。メニュー作りが面
倒なカロリー制限食に比べて継続しやすいのが特徴です。ただ、長期的に続
けたときの健康への影響など、まだ分かっていない点もあり、専門家の間で
も賛否両論です。

 糖質制限は簡単にいえば主食となるご飯やパン、麺類をほとんど摂取せず
におかずばかりの食事です。食べ物が消化・吸収された後、血糖値を上げる
のは糖質だけで、タンパク質・脂質は上げないことに注目して考案されたの
が「糖質制限食」です。始めたその日から確実に血糖値が改善され、薬に頼
らずに症状をコントロールできる唯一の糖尿病食とも言われています。糖尿
病のみならず合併症の心筋梗塞、脳梗塞の予防や肥満、メタボ、アレルギー
疾患など様々な疾患の改善にも有効であることが多くの臨床データから証明
されています。時代はカロリー制限食から糖質制限食へ移り変わろうとして
います。

 2008年にイスラエルのグループが糖質制限とカロリー制限のグループの体
重変化を比較して発表したことから有効性が認知されました。322人を2年
間追跡調査した結果、糖質制限の方がカロリー制限より体重を減らす効果が
高かったのです。糖質制限は食べてはいけないものを決めるだけで済みます。
一方カロリー制限では、食品交換表をもとに食材のカロリーを計算し栄養に
目配りしてメニューを決めます。手間がかかり、自宅では長期間継続するの
が難しくなります。

 糖質制限食による栄養比率が長期的に健康にどのような影響を与えるか、
大腸ガンのリスクを高める恐れやアルツハイマー病など合併症の発症との関
連など不明な点もありますが、当面は糖質制限とカロリー制限の良いところ
を認めて使い分け、今後、科学的な判断に使える比較調査を増やす必要性が
ありそうです。



https://www.lifestyle.co.jp/2012/10/post_604.html
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