外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」

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 外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」

投稿日:2013年01月24日 09:00

 外来種の毒グモ、セアカゴケグモの被害が国内で増えています。成体のオ
ス(脚を含まない)は体長が約3から5mm、腹部は白色を基調として2本の黒い
縦縞があります。メスは体長が約1cm、形態的には、脚が長く、腹部が球形
で大きく、光沢のある黒色又は暗褐色を基調として、腹部の背面に赤色の"
砂時計"様、又は"鼓(つづみ)"様の模様があります。日本では、1995年9
月に大阪府高石市で初めて確認されました。

 2012年の9月に福岡市で介護施設に入居する86歳の女性が、体長約1cmの
セアカゴケグモに咬まれ、救急車で病院に搬送されました。又、兵庫県尼崎
市では9月5日に橋の下の歩道の側溝内で100匹以上のセアカゴケグモが発見
されました。被害はありませんでしたが、警察や市の確認では約100メートルに亘
って巣を作って生息していました。2012年は20件程の発見情報が確認されて
います。セアカゴケグモはこれまで、西日本での目撃例が多かったのですが、

2005年に群馬県、2011年には宮城県で確認されるなど全国各地で工場内、
公園のブロックの隙間、墓石の隙間、道路側溝の蓋の裏などから発見されて
います。

 強い毒は持っていますが、攻撃性は弱くおとなしい性質です。咬まれた時
は針で刺されたような痛みを感じ、その後、咬まれた場所が腫れたり、熱く
感じたりします。症状のピークは3から4時間で、数時間から数日で軽快します
が、時に脱力感、筋肉痛、頭痛などの全身症状が現れることがありますので、

病院で治療を受けることが必要です。セアカゴケグモを見つけても、素手で
触ったり、捕まえたりすることは危険です。

 病院では痛み止めの注射などで対処しますが、西日本ではセアカゴケグモ
の目撃情報が多いことから血清を準備している病院もあります。人が咬まれ
る被害が続いていますので、いかにして侵入と繁殖を防ぐか、対策を考える
必要があります。



https://www.lifestyle.co.jp/2013/01/post_620.html
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