健康と医療「疲れの原因とその対処法」1

ライフスタイル総合研究所



 健康と医療「疲れの原因とその対処法」1

投稿日:2014年07月30日 09:00

「疲れたぁー」という言葉と一緒に深いため息をつく、こうした経験をさ
れた方は多いのではないでしょうか。日本人の働いている人の約60%が疲れ
ているという統計があります。疲れに対処するには、まず正しい知識で原因
を知り、その原因に対処する方法をを身につけることが必要です。

■「疲れる」って?

疲労は私たちを取り巻く生活環境のストレスによって引き起こされます。
たとえば、人間関係の悩みからくる「精神的なストレス」、長時間の残業な
どによる「身体的なストレス」です。

できれば味わいたくない「疲労」ですが、これは「発熱」「痛み」に並ぶ、
人間にとって命を守るためにはなくてはならない、三大生体アラームといわ
れています。たとえば、風邪にかかった場合にほとんどの人は薬を飲んで安
静にします。それと同じように「疲労」を感じたときは、体が「休みなさい
!」と警告を発しているのです。

私たちが普段、運動や仕事などの後に感じる疲労は、その時はかなり疲れ
たと思っていても、一晩寝ると元気になったり、週末にのんびり過ごすと回
復します。しかし、すぐには回復せずに疲れを持ち越してしまう疲労もあり、
長期間休めない状況が続いた場合などはそういう状態になりやすいといわれ
ています。そうなると生活習慣病や過労死を招くおそれがありますので、疲
労回復方法を身につけておきましょう。

■疲れのおおもとは「活性酸素」

私たちは体のあらゆるところで大量の酸素を使いますが、その過程で「活
性酸素」という物質が生まれます。実はこの活性酸素こそがすべての疲れの
おおもとなのです。

本来、活性酸素はその強力な酸化作用により体に侵入したウィルスなどを
分解する働きを担っています。しかし、激しい運動をしたり、強いストレス
を感じたりすると、本来攻撃する対象のウィルスなどの他に自分自身の細胞
まで傷つけてしまいます。

■疲労因子FF

細胞が傷つけられると、その細胞から老廃物が排出されます。その老廃物
の一種から誘発されて体内に発生するのが疲れの正体といわれる疲労因子F
F(ファティーグ・ファクター)なのです。

疲労させたマウスの臓器を調べた実験で、あるタンパク質が通常よりも多
いことが分かりました。このタンパク質こそが疲労因子FFなのです。さら
に、疲労因子FFを元気なマウスに投与したところ、元気に車輪を回してい
たマウスが徐々に運動をしなくなり、疲れて動けなくなりました。

このことから、疲労因子FFは疲れを起こす直接の原因であり、疲れてい
る状態とは体内に疲労因子FFが増えた状態であることが分かってきました。

■疲労回復物質FR

体には疲労因子FFが増加した際に、それを抑える仕組みがきちんと備わ
っています。それが疲労回復物質FR(ファティーグ・リカバリー・ファク
ター)なのです。体内で疲労因子FFが増えると、それに反応して疲労回復
物質FRが現れます。この物質はFFを中和することによって細胞の修復を
促進させます。

同じような運動をしても、翌日に疲れを持ち越す人とそうでない人がいま
すが、これは疲労回復物質FRの反応性に関係しています。反応性が高い人
は疲れが残りづらく、鈍い人は翌日に疲れが残りやすいのです。

■どんな疲労も同じメカニズム

疲労がどのようにして起こるかということについて、激しい運動をした後
の疲れと、長時間のデスクワークからくる疲れは違うのではないかと思われ
るかもしれません。しかし、疲れが発生するメカニズムは、実は全て同じな
のです。

脳、神経、血管、胃や腸などの内臓、筋肉、皮膚などは全て細胞で出来て
います。対して活性酸素は体内のいたるところで発生し細胞を傷つけますか
ら、疲労因子FFが体内のいたるところで発生し、疲労を引き起こします。

たとえば運動疲労は、筋肉細胞はもちろん、呼吸や体温、脈拍などを調整
する自律神経中枢の神経細胞にも負担をかけます。多くの部位を使うという
ことはそれだけ酸素も増え、より疲れるということになります。

またデスクワークの場合、脳の細胞に加え、目の細胞と自律神経の神経細
胞に活性酸素が増え、それが頭痛や眼精疲労といった自覚症状としてあらわ
れます。暴飲暴食などによる胃もたれや下痢なども、胃腸に疲労因子FFが
発生し、胃腸のパフォーマンスが落ちた状態なのです。
                             >>>続く

★悪玉活性酸素を無毒な水として体外へ排出する「鶴見式水素」
http://www.lifestyle.jp/turumisuiso.htm
 



https://www.lifestyle.co.jp/2014/07/post_719.html
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