第二十七回「八ヶ岳薪能」3

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 第二十七回「八ヶ岳薪能」3

投稿日:2017年06月09日 09:00

■能 小鍛冶 白頭 こかじ 宝生和英

世の中、なにが潔いかというと、刀鍛冶こそがその筆頭であろう。天子の見た霊夢によって剣を打てという勅命が、三条の小鍛冶宗近に下る。我に劣らぬ相槌がいないと断るが、もしかして奇蹟が起こらないかと、氏神の稲荷の明神に祈誓をと出かけると、一人の童子に呼びかけられる。このシテを老翁の姿で演ずる事も。

共に神性を帯びた存在と考えられていた。中国の故事を引き、日本武尊の草薙の剣の有様を再現して、力を添えるからと約して消える前段。注連を張った鍛冶場が用意され、宗近の弟子となって稲荷の神霊が協力して御劔が打ち上げられ、勅使に捧げられる。

「天下第一の。二つ銘の御劔にて。四海を治め給へば。五穀成就もこの時なれや」。白頭の演出になると全体の位が重々しく、まこと神に捧げる舞台にふさわしい。一番ごとに進歩を見せる年代の宝生宗家の、「時分の花」に期待したい。

能楽評論家 増田正造氏

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