樹間農業が日本を救う

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 樹間農業が日本を救う

投稿日:2009年10月30日 09:00

 桐を植林する為のNPO法人「桐ささやかな植樹祭」は2009年5月に会津
桐の里、福島県大沼郡三島町で当NPOとしては国内初の会津桐58本の植樹
を無農薬栽培で行いました。

 この桐は植林から伐採まで最低20年間の月日を要します。施肥、下草刈り
等毎年大変な経費を要します。これを寄付やボランティアだけでなく、日本
の林業家や農家が自立して植林を行なうことは出来ないかというテーマで4
年間研究し、今年いよいよ食用ほおずきを桐と桐の間の土地で植栽すること
に成功しました。

 針葉樹と違って広葉樹は密植が出来ません。大きく枝を周囲に伸ばす広葉
樹を植林する場合、最低でも5mは樹間を空けないと根と根がぶつかってお
互いの成長が止まってしまいます。林業だけを考えれば、1aにたった2~
3本しか植えられない広葉樹の植林はどう考えても採算に合いません。そこ
で、無農薬で除草剤を使わない桐の植林地で、おいしい高付加価値のある食
用ほおずき「なでしこ」を「百福自然農法」で栽培しました。百福自然農法
とは、簡単に言えば雑草の成長を見習った農法で里山の生態を農業の手本と
しています。

 里山では、秋になると、落葉枯れ草で土壌が覆われ、その上に草花の種子、
動物たちの施し物が落とされます。百福自然農法は、里山同様、種も肥料も
土の上に蒔き、土の中には何も手を加えません。そして腐食までに1~2年
かかる落葉枯れ草の代わりに、3~4ヶ月で腐食する竹の繊維パウダーを使
います。竹の繊維パウダーは、綿状で保水力があり、空気を含み、太陽の光
を通します。また竹に含まれる有機物は微生物の餌となり、竹の繊維はバク
テリアの棲家になります。

 竹の繊維パウダーを土の上に撒くことで、土の上に土壌菌の繁殖が活発に
なる温床ができ上がり、土壌菌が土を耕し豊かにしていきます。百福自然農
法で育てられた作物は、生命力にあふれ、味わい深く、栄養バランスが良い
のが特徴です。

 口で言うのは簡単ですが、農薬、除草剤を使わない農法ですから、手入れ
の手間は大変です。しかし、「なでしこ」の味は甘さはもとより、なんとも
いえない香ばしい香りとうま味がオレンジ色のさくらんぼ大の粒から味わえ、
フレンチやイタリアンそして和食のデザートまで幅広く需要があります。最
近では銀座の高級料亭長峰さんを始め4スター級ホテルのメニューにも登場
するようになりました。夏から晩秋の食材として日本の風物詩の一つになる
ことでしょう。

 大切な事は効率ばかりを考える林業や農業ではなく、林農共同で樹間農業
を進める事でしょう。今は平地の里に近い土地で若い人たちが、楽しく林業
と農業を楽しみながら勉強し、しかもお世話になる農家のお年寄りがお孫さ
んのお小遣いやお年玉のための貯金が出来る樹間農業で出来た作物を、もっ
と日本の国民は支持していくことで、ロハスやスローフード、エコ、ヘルシ
ーといった外来語を日本流の和の生活の中で推進していきたいと考え、来週
も下草刈りと桐の種を採りに福島の山に行ってまいります。

 来年は農家の方々の工夫で、今年より更においしい「なでしこ」がニョキ
ニョキと桐の木の側に実を付けることでしょう。皆さんもNPOの会員にな
って作ってみませんか、会員になって安く買ってみませんか?今年の「なで
しこ」はもうあとわずか、来年の予約注文がもうたくさん入っています。な
くならないうちに申し込んでみませんか?優先的にお分けしていますので、
希望者は03-3449-1021までご連絡ください。

         NPO法人「桐ささやかな植樹祭」 理事長 八木隆太



http://www.lifestyle.co.jp/2009/10/post_356.html
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