法規より職人の育成

ライフスタイル総合研究所



 法規より職人の育成

投稿日:2013年03月19日 09:00

 2006年に日本の国は、欧米を超える200年住宅を提唱しました。そして3
年前から一部の業者が100年住宅の長期優良住宅としてスタートさせました。
しかし、200年住宅も100年住宅も可能にするのはリフォーム職人の「心と技」
です。

 中古住宅の長期保持に必要なのは職人の「技」の他に「心」の意識の向上
です。リフォームは新築と異なって、大事な箇所の構造材は解体をしないと
劣化の状態が判らないので、見積書に入っていないケースが多々あります。
建築業界で社会問題(故意・過失による手抜き工事の問題化)が起こると有
事立法で法規を作りますが、どんなに立派な法規を作っても、実際に仕事を
する町場の職人の「意識の向上」がないと解決しません。業者は競争に追わ
れ職人の心を成長させる教育をしているゆとりがありません。消費者とトラ
ブルが起ると責任回避の姿勢となります。国は今まで何度法の改正をしたの
でしょうか。

 それは、社会問題として困難になると身内の有識者に頼るからです。これ
では何度法の改正をしても問題は解決しません。考えてもみてください。そ
の建物は誰が造るのですか?そうです、造るのは町場の職人なんです。その
造り手の職人の生活・環境を知らずして法の改正をしても、手続きばかりが
繁雑になって建築会社の費用がかさみ、その皺寄せは消費者にくるのです。

 私の解決案は「罰則より職人の意識向上」です。実際に仕事をする職人に
目を向けてほしいのです。そして正しい心です。本当の「心と技」です。国
が中心となって職人の育成に力を入れてほしいのです。そこから職人の「意
識の向上」が始まり、「良い造り手」となって仕事に「喜びを感じる人間性」
が誕生します。この原点を考慮せずに解決はないと思っております。

                 住宅リフォーム学院 代表 山川義光


夏は爽やかで、冬は暖かく保温し快適に過ごせる桐の住宅内装材(床、壁、天井、収納等)の販売、新築・リフォーム工事
http://www.lifestyle.jp/kirigoods.htm



https://www.lifestyle.co.jp/2013/03/post_590.html
コメントなどを募集中!
コメントしたことがない場合ライフスタイル総合研究所の承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。




ライフスタイル総合研究所について会社概要業務内容営業拠点 
Copyright(c) 1997 by (株)ライフスタイル総合研究所