スプラウト「都市内農場」

ライフスタイル総合研究所



 スプラウト「都市内農場」

投稿日:2006年05月22日 14:37

 昨今「健康志向」「食の安全重視」の傾向が強まる中で、スプラウト(芽だし野菜)は機能性野菜として大変注目されており、市場も急速に拡大しています。NHK「試してガッテン」やフジテレビ「あるある大辞典」などで「機能性食品」としてスプラウトが取り上げられ、女性を中心に人気が高まっています。

 スプラウトとは、種子、豆、穀類が発芽した野菜のことで、発芽パワーを利用して、主に水と空気により無農薬で栽培され、発芽主体によって3種類に分けられます。用途は、サラダや料理の材料、ジュースなど、様々に用いられています。

 スプラウトは、発ガン物質の無毒化(解毒)や活性酸素の消去、免疫力の強化につながることが解明されてきましたが、米国では、1992年にガン予防効果の高い成分(スルフォラファン)が発見されたことから一大ブームになりました。

 わが国では、米国ISS社の販売総代理店である?アイエスエスの宮川社長が2000年にスプラウトを紹介した「芽だし野菜のすすめ」を出版し、日本テレビ「教えてエキスパート」に出演するなどしてスプラウト業界のパイオニアとして活躍しています。

 さらに、米国ISS社製の回転式スプラウト栽培機(ローターテック)による同社のスプラウト栽培システムは、2004年12月の農水省主催「アグリビジネス創出フェア」の出展品目の中で特に注目を集めました。この栽培機の特徴は、わずか数メートル四方の場所に設置できるところにあります。栽培機の中は、四つの栽培室に分かれており、計画栽培及び異なる種子の同時栽培ができます。また、自動的に回転して散水する機能があり、しかも閉じた空間で栽培するので虫等の侵入もありません。したがって、衛生的な野菜を年間を通じて栽培し安定して出荷することが可能となります。

 この回転式栽培機を利用して、商店街の空き店舗などの限られたスペースを活用し「都市内農場」としてスプラウトを生産し、産地直送、地産地消型の事業を展開していくことができます。

 都市内農場は、新しい日本の農業の形を提案するものであり、産業振興の面からも注目されています。なぜならば、機能性食品としてのスプラウトを新しい食材として生産地内で消費するという「地産地消」を実現できるからです。このことが、商店街の活性化及びコミュニティビジネスの展開といった地域振興を可能にしていくと思われます。

 同社は、既に栽培機を七つのスプラウト農場に販売し、生産システムを構築してきた実績があり、この実績の上に小規模な「都市内農場」にふさわしい仕組みを開発・構築する計画を持っています。

 計画内容は、a.「回転式スプラウト栽培機」を発芽機として用いて多量の種子を無農薬で発芽させる→ b.発芽させたものを「小型栽培器の栽培トレー」で栽培する→ c.それを「スプラウト通い箱」ごとにレストランなどに運ぶ、という仕組みで、今後の新しい農業の形が期待されます。

?栽培装置やスプラウト種子の開発から栽培方 法・販売方法までの一貫した「仕組み・ノウ ハウづくり」
?機能性食品としてのスプラウトを、消費者だ けでなくレストランなどの業務用にも展開していくという地産地消型の展開
?地産地消型の都市内農場として、販売拠点の 拡大と集積が見込まれ、スプラウト市場の拡大が見まれる

?アイエスエス 宮川照男
ホームページ :http://www.greensprout.jp



https://www.lifestyle.co.jp/2006/05/post_105.html
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