太陽電池

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 太陽電池

投稿日:2006年07月01日 15:02

 クリーンで尽きることのない太陽エネルギーを利用する太陽光発電は、地球温暖化を防止するためにも有望なため、将来の国産エネルギーとして大きな期待が寄せられています。

 最近では公共団体の施設の一部や一般住宅にも多く取り入れられるようになってきました。太陽光発電に欠かせないのが、太陽電池です。本格的な開発が始まったのは1974年の石油ショック以降です。現在では20%未満程度の変換効率も40%近い高性能の製品の研究開発や、省資源化及び抵コスト化も進んでいて、市場も大きく拡大してきています。世界的に見ると生産量では日本が生産量のシェアで約半分をもっていますが、販売市場ではドイツが約39%でトップとなっています。

 三洋電機が開発する「薄膜系太陽電池」は、薄くて自由に曲げることが可能です。発電部分はナノメートルレベルの微粒子にした結晶シリコンに、非結晶シリコンを組み合わせて厚さを2マイクロ?(2/100万?)程度まで薄くしました。現在主流の大きな結晶シリコンをスライスする「結晶系太陽電池」に比べて約1/100の薄さで曲げても折れにくく、発電にも支障がありません。変換効率も16%と高く従来品とあまり変わりません。

 また、デザイン性を高める取り組みは、曲げるだけではなく、壁材や屋根の色に合わせた商品が選べるように濃紺や青だけでなくカラフルな商品開発を行っています。アイシン精機が豊田中央研究所と開発した色素増感型タイプはシリコンの代わりに有機色素と酸化チタンを使用して、さまざまな色を出すことが可能になりました。変換効率はシリコン型に比べて劣るようですが、生産コストは1/5程度になります。

 また、独立行政法人産業技術総合研究所では可視光を透過させながら、紫外光を利用して発電を行う今までにない「透明な太陽電池」の試作に成功しているようです。今回の成果が発展すれば板ガラス状に形成して、通常の窓ガラスに採用することが可能になれば広い設置面積を確保できます。新商品の開発により、国内の総電力にしめる太陽電池の比率は高まっていくことが期待されます。



https://www.lifestyle.co.jp/2006/07/post_149.html
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