|  屋上の緑化投稿日:2008年10月06日 09:00 
  最近、都市部の個人住宅で屋上緑地を取り入れる事例が増えています。庭や路面への打ち水と同じ効果があり、土壌や植物が水分を徐々に蒸発するこ
 とで熱を下げてくれることや、都会でありながら緑のある空間を持てること
 が理由です。緑の少ない都会での屋上庭園は、家族や友人と楽しめる場所と
 して、又、周囲の環境改善にも役立てると考えて屋上の緑化に取り組む人が
 増えています。
  コンクリートの床に無機質軽量土壌と排水資材、防根資材、通気システムを組み合わせた工法や軽量の緑化基盤材を使った緑化システムがあります。
 工事条件やしつらえにもよりますが、1平方?当たり、25000円くらいから
 可能です。人工の軽量土壌は比重が自然土壌よりも軽く、植物の成長も抑制
 しますので建物への負荷が少なくて済みます。保水性が高く、野芝や植木へ
 の水やりに神経質にならなくてもいいというメリットがあります。
  ただ、屋上は風も強く、日差しが直接当たる厳しい環境ですから、適した樹木を選ぶことが必要になります。断熱性が高く、省エネルギー効果のある
 屋上緑化は、温暖化やヒートアイランド現象への対策としても関心を集めて
 います。都市部の自治体では、個人の建物を緑化するための費用を助成する
 動きがあります。
  屋上のない建物でも草や地衣類で緑化する方法があります。断熱効果が優れていますので夏は屋内を涼しくして、冬は寒さを緩和しますので視覚的に
 も癒されます。屋根に繊維強化プラスチック(FRP)防水を施した上に数
 種類の芝の種を混ぜた土嚢を乗せる方法です。
   また、三州瓦がコケのついた瓦を開発しています。瓦にコケを植え、古い家や寺社のように「苔生(こけ・む)した」屋根にできないかとの研究から
 開発されました。価格は1平方?当たり40000円ですが、屋根材への熱の流
 入量を従来の瓦の7?8割程度に減らすことができます。屋上や屋根、バル
 コニーなどの緑化は既存の住宅でも可能です。
  緑化についてのご相談は、ライフスタイル総合研究所 03-3449-1021 までお問い合わせください。
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2008/10/post_272.html
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