地震保険

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 地震保険

投稿日:2008年11月17日 09:00

 中国の四川省に続いて日本の東北地方でも大きな地震が発生しました。地
震による自宅の倒壊や火災が起きた場合、火災保険に入っていてもなかなか
大きな補償が受けられません。普通の火災保険では、地震で自宅が火事にな
ってもお見舞い的な「地震火災費用保険金」が出る程度です。

 地震保険には、いくつか特徴があります。まず、単独では加入できない点
です。必ず火災保険に付け加える形になります。また、原則として居住用の
建物が対象で、火災保険で掛けた額の3割から5割が補償される金額です。
建物は5000万円まで、家財は1000万円が上限になります。

 保険料は、地震の発生の可能性や大きさなどにより都道府県別に決まって
います。木造住宅で保険金額1000万円の地震保険に入った場合、1年契約で
年払いの保険料は一番高い地域が東京都、神奈川県、静岡県で3万1300円に
なります。次が千葉県、愛知県、三重県、和歌山県の3万600円というよう
に7つのランクに分かれています。非木造はこの半分程度の金額になります。
どの保険会社の火災保険に付帯させても同じ料金体系が適用されます。

 実際の支払金額は全損、半損、一部損の3段階に応じて決まりますので、
常に満額が出るとは限りません。また、1回の地震当たりの総支払額に上限
がありますので、かなり大規模な被害が起きた場合には、保険金額が減額さ
れる可能性もあります。

 地震保険ではありませんがJA共済の2000万円の火災共済には、地震に対
する備えとして1000万円の契約がプラスになるほか、600万円の傷害共済金
と満期共済金がついた「建物更正共済」があります。掛け金は30年契約の場
合当初10年間は年13万7860円で全国一律です。他に全労済の「自然災害保証
付火災共済」や例外的に地震だけに備えられる日本震災パートナーズの少額
短期保険「リスク」などがあります。掛け金は世帯人数で決まり、保証は300
万円から900万円までとなります。

 地震の保険を完璧にしようと思うと保険料は高くなりますので、複数年契
約の割引や地震保険料控除とも照らし合わせて検討するといいでしょう。



https://www.lifestyle.co.jp/2008/11/post_278.html
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