|  トランクルーム投稿日:2010年10月18日 09:00 
  大型のトランクルームは全国に約100ヶ所あり、利用者は法人が中心で個人客は減少しています。一方、都心ではビルの中をロッカールームのように
 区画した小さなトランクルームが増えています。利用者自らが足を運び、荷
 物を出し入れする小型タイプのトランクルームが好評で、家族や家具が増え
 ても引っ越さず、外部スペースを押し入れ代わりに利用するライフスタイル
 が拡大しています。
  東京で展開するエリアリンクのトランクルームは5年で約4倍に増え600ヶ所以上あり、関西地盤の大手ライゼも約360ヶ所強で毎年20から30ヵ所増や
 しています。小田急電鉄が昨年末に東京・世田谷の高架下に124室開いた施
 設はすぐ満室になりました。レンタル収納スペースの利用者には、契約した
 スペースのカギが与えられ荷物の出し入れは24時間可能です。エリアリンク
 は0.5畳、高さ約2mのスペースで月間賃料は6500円、小田急は1畳分で月
 9450円ほどです。
  トランクルームが増えていく理由として、家族が増えたり、子供が大きくなったりして家財道具が増えた場合、今まではより広い部屋を探す傾向にあ
 りました。しかし、賃金や雇用の先行き不透明感から、家賃の上昇や多額の
 支出を伴う引っ越しはリスクになると考えている人が増えています。利用者
 はスキーの板やゴルフバック、楽器など常時使わない物を必要に応じて出し
 入れするので、家の外に物置や押し入れを借りたと考えれば、引っ越しより
 も低コストで荷物を整理できます。都心でオフィスビルの空室率が上昇し、
 ビルオーナーが有効活用を迫られたことも小型ルームが増える下地になって
 います。
  ライフステージのどこかでマンションは手狭になるケースがあり、都心にこうした設備ができたことで家を広く使いたい人のニーズにマッチングした
 ようです。
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2010/10/post_449.html
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