|  高齢者専用賃貸住宅投稿日:2010年12月15日 09:00 
  24時間、緊急時に看護婦らが駆けつけてくれる生活支援サービスなどを備えた高齢者向け賃貸住宅が増えています。診療所や訪問介護事業所などが併
 設されていて、介護保険に入れない人の受け皿になりつつあります。自立で
 きる高齢者にとっても何かあったときの安心感から入居を選択する人も多く
 なっていて、民間主導の賃貸住宅ですが、高齢者が安心して暮らせる新しい
 住まいとして期待が高まっています。
  介護施設の整備は、国や地方の財政事情が厳しいことから急速に増えるのは難しい状況です。かといって入居一時金が高い有料老人ホームに手が届か
 ない高齢者も多くいます。生活支援サービスがついた高齢者専用賃貸住宅(
 高専賃)は、介護施設や有料老人ホームとも一線を画したいわば「第3の住
 まい」ともいえ、診療所や訪問介護事業所を併設すれば、介護の必要な人に
 も対応できます。
  高専賃のタイプは介護タイプと自立タイプに分けることができます。今年3月に横浜市港北区にオープンした「ココファン日吉」の例では訪問介護事
 業所や診療所を併設していて、緊急時に介護職員を24時間呼び出せる生活支
 援サービスや共益費を含めて34.65平方?の自立型一人入居で月額約14万円。
 70平方?の夫婦タイプで月額約23万円です。24時間対応してくれるサービス
 と1階の診療所の存在が安心感を与えています。学習塾も併設されています
 から高齢者と子供たちがふれあう定期的なイベントの開催も好評です。
  診療所や訪問介護事業所が併設され、診療や介護サービスをすぐに受けられる環境は介護の必要な高齢者だけでなく、元気な高齢者にとってもニーズ
 は高くなっています。しかし、入居対象者は厚生年金を20万円前後受給でき
 る高齢者で、低所得者や手厚い介護の必要な人には向いていないのが現状で
 す。高齢者住宅の充実には高専賃に入居できない人向けの住まいを平行して
 整備する必要があります。
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2010/12/post_461.html
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