|  住宅の化学物質投稿日:2012年04月19日 09:00 
  シックハウス症候群の人は、70種類にものぼるとされる化学物質の影響で、家にいると目が痛くなったり、気分が悪くなったりして体に異変を引き起こ
 します。厚生労働省はシックハウス症候群の対策として、家を造るときに使
 用する合板やクロスを貼る接着剤のホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、
 塗料などに含まれるトルエンやキシレンなど13種類の化学物質について室内
 濃度の指針値を決めています。室内の化学物質に関しては、厚生労働省が総
 量目標を1立方メートルあたり400マイクログラムまでと設定していますが、13物質の総量
 で下回っても他の物質を加味すると超えてしまうケースも出てきます。
  規制外物質としては、電気式の床暖房の断熱材から発生する「クロロエタン」やガス式の床暖房から発生する「ペンタン」、ポリカーボネート食器の
 「ビスフェノールA」やテフロン加工調理器具の「フッ素化合物」塩ビ製お
 もちゃの「フタル酸エステル」やパソコンなどの「トルエン、フェノール類」
 などがあります。400マイクログラムという総量目標は化学物質に敏感な人には高い
 ので、250マイクログラム以下に抑えるべきとの意見もあります。
  住宅内の化学物質をゼロにできれば理想ですが、なかなか簡単にはいかないのが現状です。リスク提言に向けた予防として、まず自分が化学物質に対
 して敏感かどうかを知ることが大切で、千葉大学予防医学センター長の森教
 授が開発した「ケミレス必要度テスト」があります。インターネットで検索
 して試すことができます。
  接着剤などから蒸発する化学物質の量は気温が高くなると増加します。高気密の住宅が室内に化学物質を蓄え、燃焼式のファンヒータは空気を汚しま
 す。寒い日でも定期的に窓を開けて換気を心がける必要があります。換気の
 他には、接着剤の使用を抑えた家具や家電製品を慎重に選ぶことも必要です。
 これから住宅の購入や賃貸契約をする人は、下見に行った際に目やのどが痛
 くならないかを確認することが大切です。
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2012/04/post_569.html
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