|  自分の家は自分で守る投稿日:2013年05月29日 15:00 
  人生で一番高額な買い物である住宅の取引で、買い手である消費者は知識がゼロに近いことをご存知ですか?建築OBとして消費者側の仕事をしてい
 ますと、取引上不都合な点が数多く見られます。それは一方的に説明する業
 者と聞くだけの消費者の姿です。約3年前に誕生した瑕疵保険の業者説明な
 どは、消費者にとって安心できるものと説明していますが、業者や施工上の
 保証なら品確法で十分ではなかったかと思います。
  又、保険料を業者が保険会社に支払っているので、保険会社の顧客は業者であり、保険会社の顧客獲得のためには、業者側に都合のよい保証になる不
 合理が発生しないのだろうか?雨もりの保証が1回限りの修理というのはお
 かしな話で、雨もりは1回で終わるケースはなく、雨季シーズンは何回も補
 修しているのが現状です。保証は1回限りで、保証期限後の発生は業者に責
 任は無いという瑕疵保険は消費者に有利なのでしょうか?
  構造の瑕疵もそうです。一般の消費者は構造の状態を見ることができませんので、これが安心保険なのでしょうか?これからは消費者も自分の家に対
 する認識を改めて「自分の家は自分で守る」という意識改革が必要になって
 きます。瑕疵保険が誕生して正確には3年と8ヶ月が過ぎました。保証期限
 まで早い方であと6年と4ヶ月です。この期限の1年位前には、消費者自身
 がチェックする必要があります。
  天井に出る雨もりには気がつきますが、問題は壁の中の柱、胴差、土台に落ちる雨もりは2-3年経っても気がつかない場合があります。構造材のチ
 ェックは難しいので私達建築OBが応援しています。いづれににしましても
 7年後から10年後には消費者と保険会社のトラブルが発生し、業者がどこまで
 道義的責任で対応するのか、訴訟ということになれば判例によって新たな法
 の改正が必要になるでしょう。早く業者主導から消費者主導になって、賢い
 消費者が増えることを願っています。
 住宅リフォーム学院 代表 山川義光
 桐の植林からつくる健康住宅!「桐エコロジーリフォーム」http://www.lifestyle.jp/kiri_jutaku.htm
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2013/05/post_633.html
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