|  マンション時限爆弾投稿日:2013年06月27日 09:30 
  最近のマスコミが面白い。週間東洋経済の「マンション時限爆弾・老朽化にどう対応する」は本音で書かれていて面白かった。反面、5年前から期待
 をしていた某ビジネス雑誌は不動産広告誌となってしまったので非常に残念
 です。業界では、タブー視されてきた高層マンションの欠点をオーナーや評
 論家に代わって公平な立場で取材し掲載した「来るべき大規模修繕と大地震
 と大解体の現実」は業界に一石を投じました。
  又、2013/6/4の19:30から放送されたNHKのクローズアップ現代はマンションの「リノベーション済み物件」の販売を取り上げて「構造を見ないで
 買って本当に大丈夫なのでしょうか?」という女性キャスターの質問があり
 ました。当学院では消費者の方々に「マンションも戸建住宅も中古物件は構
 造を見ないで買うのは危険です」と語ってきましたが、それを裏付ける内容
 でした。
  私も駆け出しの頃、元請けの解体をして再生可能の構造材を勿体ないと思いましたが、真剣に構造材を考えたのは阪神大震災の後からです。中古物件
 の仲介業務では、構造材を重要事項として購入者に業者が説明することの必
 要性や中規模以上のリフォームでは必ず床下に潜り込み、土台や大引きと束、
 そして柱下と筋交いの接合部の状態を点検します。根太掛けがあるので柱下
 と筋交いを見るのは困難ですが、土台の劣化度によって十分診断は出来ます。
 原因が白アリ、腐朽菌、湿気によるものかが判れば改良方法が決まります。
  建築業界は不透明な業界と指摘されて半世紀が過ぎました。住宅は生涯の買い物の中で一番高額な買い物です。賢い消費者となって、節約できる購入
 の知識と長期長命住宅の選び方を身に付けましょう。国、行政は欧米に負け
 ない住宅の維持点検を目指しています。正しいマスコミ報道によって、日本
 の住宅文化がよい方向に変ることを願っております。
                  住宅リフォーム学院 代表 山川義光 「桐エコロジーリフォーム」で心と体にキズのつかない家づくり!http://www.lifestyle.jp/kiri_jutaku.htm
 
  https://www.lifestyle.co.jp/2013/06/post_641.html
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