「水素の時代・燃料電池自動車」

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 「水素の時代・燃料電池自動車」

投稿日:2014年12月19日 09:00

2014年11月に世界初となる燃料電池自動車(FCV)、トヨタのミライがお
披露目されましたが、ホンダも2015年3月に燃料電池自動車を発売します。
FCVとは、水素と酸素の化学反応によって生み出す電気をエネルギーとして
走り、水しか排出しませんから究極のエコカーと呼ばれています。

ミライの市場販売価格は700万円ですが、政府からの補助金約200万円が免
額されますので、実際の負担額は500万円です。初年度販売の700台は官公庁
を中心に納品が決まっていて、残念ながら一般ユーザーの手元に届くことは
ないようです。

2015年の政府予算は水素関連400億円、FCV関連300億円と合計700億円が組
み込まれています。政府がFCVなど水素に力を注ぐ理由は、エネルギー資源
に対して脆弱な日本が始めて主導権を握って世界を牽引できる技術と生産性
を持っていること、安全保障面などほとんど全ての環境条件が整っているか
らです。

また、2020年の東京オリンピックは日本が目指す水素社会の発信舞台とし
て絶好のチャンスと捉えています。すでに2013年6月の国連部会で、日米欧
など33カ国が燃料電池車の国際基準で日本案を採用することが決まっていま
す。日本メーカーは国内仕様のまま海外市場に輸出できる道が開かれている
のです。

これまでは知的戦略がネックとされていた日本ですが、水素の特許出願数
ではドイツが12602件、アメリカ29667件に対して、日本は65023件と圧倒的
なシェアを占めています。1990年代から約20年にわたる技術開発の積み重ね
がようやく実を結びそうです。

FCV普及への期待は一気に高まっていますが、気になるのは燃料電池を動
かす水素の供給体制です。走行では「究極のエコカー」と呼ばれていますが、
水を電気分解して水素を作るには大きなエネルギーを必要とします。

現在、半導体の製造工程や金属の表面処理などに使う工業用水素は、LPガ
スや石油、天然ガスといった化石燃料を分解して作っています。しかし、生
産過程でCO2が発生することと、化石燃料への依存度も低下しないといった
欠点があります。

しかし、「都市鉱山」と呼ばれる鉄鋼や化学品の製造過程で発生する排出
ガスの中には大量の水素が含まれています。その量は現在、水素工場で作ら
れている工業用水素の100倍近いともいわれています。素材メーカーが排出
ガスから水素を取り出して外販を始めれば、CO2の日本全体での排出量を増
やさずに水素の供給量を引き上げることが可能になります。

日本がリードする新しいエネルギー社会の到来がすぐそこまできているよ
うです。

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https://www.lifestyle.co.jp/2014/12/post_747.html
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